プランナーという職種になって、想像力の大切さを再認識しました。
正確には、想像力の先の予測する力でしょうか。
それが対応力として評価に繋がるんだと思っています。
01.なんのために?
この仕事はなんのためにしているんだろう。
目的は?誰が?何を?どこがゴール?
作業者の立場だと見失いがちですが、常に自分へ問いかけることを意識しています。
これはどんな人がどういうケースで何を目的にした場合に必要なものなのか。
利用者の立場に立って大局的に考えてみると、過不足が見つかったり、そもそも必要ないことが分かったりします。
手を動かす仕事をしていたときは、こうして立ち止まることは時間の無駄に思えていました。
しかし上流の立場だと自分のこの仕事の先に多くの作業者の仕事があり、時間を費やすことになるので、事前に熟考する必要があるのです。
02.コミュニケーションスキルとして
想像力は、円滑なコミュニケーション、人間関係にも重要な要素となってきます。
これを言うと相手はどう思うか。
想像力が足りないと上手く伝わらず、聞き返されることでお互いの時間を浪費します。
また、配慮の足りない言葉で相手を不快にさせてしまうこともあります。
特に後者は仕事はもちろん人間関係においても致命的なので、気を付けなくてはなりません。
さらにその先を考えてみると、どういう返答が返ってくるかもある程度想像できるでしょう。
そしてそれに対する答えを用意しておく。
これが上手なプレゼンであり、印象操作にも繋がると思います。
03.プレゼンにおける具体例
これは私の話ではないのですが、数多の企業で実績を残したある有名な方の実例です。
まだその方が若手だった頃、大手企業で20人ほどの取締役に対して「かっこいい男に憧れる層へアピールするサイト作り」のプレゼンを行う機会があったそうです。
相手は百戦錬磨の業界人。大手企業のトップ層ですから当然頭も切れる。
若手が何を言っても論破されるのは目に見えています。
しかし、その方にとってそれは想定内、ある秘策があったそうです。
プレゼンの途中でアンケート結果を示しました。
それは「かっこいい男とは?」という問いに対する回答数200人程度のアンケートで、予想通り役員達からはその程度の数字で何が見えてくるんだと、結果も碌に見ず失笑されたそうです。
※仮に日本人1億人の意向を知るには最低でも4,000人の回答は必要と言われている
しかし次のページにはこう書かれていました。
「アンケート対象:弊社取締役の家族」
そしてよくよく見ると、うちのお父さんは…という回答が多く、まさに自分のことを言われていることに気づきます。
失笑していた役員達も、これには目を皿にして読み返したそうです。
04.どこまでやっていいか線引き
このプレゼンのストーリーによって、この方は一目置かれる存在になり、その後どんどん出世していったそうです。
しかしこれはどこまでやるのか、どこまでやっていいのかのラインを見極めなくては危険だったでしょう。
これは自社だったからジョークの範囲内で収まり、その攻めの姿勢が評価されたんだと思います。
もし他社相手のプレゼンでこれをやっていたらいろいろと問題になりますよね。
このように、仕事でも人間関係でも興味を引くための手段と線引きは非常に大切なのです。
ギリギリを攻めることができる人が面白い、できないと空気が読めない人、そもそも攻めないと普通でつまらない人…極端ですがそのように言うこともできるのではないでししょうか。
05.キャラクター勝ち
どこまで攻めていいかは、自身のキャラクターや場所等によって変わってきます。
例えばダウンタウンの浜田雅功さんはゲストを「しばく」ことで有名です。
目上の芸能人に対しても遠慮はなく、若手時代に最初タモリさんをしばいたときは周りは一瞬固まったそうです。
しかしそこは「いいとも」の収録現場。生放送でお客さんは大爆笑。これはタモリさんも笑って許すしかないですよね。
浜田さんの今のキャラクターを確立したのは、この瞬間だったようです。
これは極端な例かもしれませんが、日ごろから自分のキャラクターを確立していれば、攻めていい許容範囲が広がるかもしれません。
それはチャンスを広げることにも繋がるでしょう。
途中でいきなりキャラを変えるのは難しいですが、もし環境が一変する機会があったら「キャラ変」に挑戦してみるのも良いかもしれません。
ちなみに私は過去に何度かこれを実践しており、キャラ勝ちすることもあれば逆にキャラで損をすることもあり、難しさを実感しています。
ケースバイケースで使い分けられればいいんですけど、それはもう役者さんの分野かもしれませんね(笑)
なんかちょっと話が逸れてきたので、今回はこの辺りにしておこうと思います。